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「ったく、遠いったらありゃしねぇ」
正直疲れてきてた。
そんな時に町が見えると、余計疲れがくるものだ。
「しかもそういう時に限って何か来るし」
振り向けば十数人の人間が居る。
「何してんの?」
その言葉に、おそらくこの中ではリーダー格の男が返してくれた。
「よぉ……兄ちゃん。俺達はこの先の町に用があるんだがよ。先に行くんだったら……旅人でも容赦しないぜ?」
「はぁ?」
つまり……賊か。
「ボスにとっちゃぁ良いカモなんだよ、あの町。だからちょっとな……クククッ」
………………。
ダメだ、付き合ってられない。
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