3日

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なんでこいつは毎日人の家にやってくるのだろうか 迷惑ってものを考えるべきだと俺は考える …まぁ今は両親が正月で旅行に行ってるから実質迷惑してるのは兄貴と俺 否、一番苦労してるのは俺だ…っ 「…」 「あ、淳くんおはよー。今日は一人で起きられたんだね、偉いですよ」 「ん?淳ってばいつもみっちゃんに起こしてもらってるの?」 昨日よりは比較的良い目覚めだった 今日こそあいつはいないだろうと思って下に来てみれば… 我が物顔でソファーにふんぞり返ってる幼なじみがいた てかここ俺の家だっつの! そして含み笑いで見てくる兄貴もなんかむかつく! 「そうだ、淳おっはー」 「あぁ…ってそれ何年前のだよ」 「ん、忘れた気がする」 「馬鹿かお前は」 「そ・れ・よ・りっ」 「ん?」 「昨日はどうでしたかぁ?」 なんだこいつはいきなり…なんの話か俺に通じてないというのに自分は解ってるから隠すなって感じの喋り方と笑顔… 嫌な予感しかしねぇ… 「あらやだわ~、昨日あれからどうだった?ひ・め・は・じ・め!」 「…」 予感的中っ!! むしろこいつに普通の会話を求めてた俺が馬鹿だった! 「ほら、1年に1度しか出来ないし気になるじゃんっ」 「だから、違うって言ってるだろ!?」 「えー、そうむきになるなって!」 「…(誰のせいだ、誰のっ!!)」 「春樹ちゃん、淳くんはそんな事してませんよ?」 「え、みっちゃんなんで知ってるの?」 「あ、兄貴…」 いきなりの助け船…しかもまさか悪乗りする兄貴からとか… …はっきりいって助かった 「だって昨日春樹ちゃんが家に帰ってから僕は淳くんと一緒にいましたからね」 「そうなの?」 「はい、それに淳くんも出掛けてないしお客さんすら来ませんでした」 「えー、なんかつまんないなぁ」 いやいや、俺になんの面白さを求めるんだよ てかお前女なんだから変なとこに興味持つなよっ 「それよりですよ、淳くん」 「…なんだよ」 「昨日の夢の続き、見れました?」 は?いきなりなんだ、今度は兄貴だし 「だからぁ、今日もムフフな夢、見たかって聞いてるんですよ!」
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