4日

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「…今から家に寄るか?」 「えっ?」 「…今日は春樹が淳に会えないとか喚いていてな」 「いやいや、そんな気にしなくても…それにいつもの事じゃないですか。しかも昨日までしっかり会ってました」 そしてご近所だしお隣だから会うも会わないもちょっと外に出れば会える距離 「…それに久しぶりに春樹が菓子を作ると張り切っていた。だから会うついでにお茶でもしていけばいいさ」 「もちろん充も呼んでな…じゃないとあいつも可哀想だろ」とか言われ、和哉さんからいきなりのお誘い ちょ、お菓子作るならそんな大量に買わせるなよ、袋に凄い詰め込まれて… でも春樹の作ったお菓子は食べたい、俺はこれでも甘党だからなっ 「じゃあ…お邪魔させてもらいます」 「…ふっ、当たり前だ」 ちょ、何ですかその台詞っ 全てを見透かせたような感じが…なんか俺はめられた!? …とか考えてる間にもすでに家に着いてしまった 「…俺は充を呼んでくるから先に家に上がってろ」 「は、い…」 そう言った後に和哉さんは俺の家に上がっていった とりあえず俺は自分の家の隣、春樹の家に上がった…が、何故か家の中は静寂が広がっていた 玄関が開いた音に気づいて出てくるだろう春樹の姿が…見えない もしかして掃除をサボってゲームしてたり…否、和希さんの怖さを一番知っている春樹がサボるわけないな そう思いながらリビングを見てみると… 「え、寝てる?」 ものの見事に俺の予想は外れ、春樹はソファーにもたれ掛かる感じで寝ていた 掃除は終わってるし、さっきまでお菓子を作っていたのか僅かに甘い匂いがする 極めつけには… 「なんでフリルのエプロン?」 多分これは叔母さんの趣味だろう 春樹が好き好んでこんな可愛らしいエプロンは着ないだろうし…でも春樹も意外と可愛いもの好きだよな そして兄の和哉さんには…ギャルソン風エプロン この間お邪魔した時に使っていたのを目撃した…かなり似合ってた やはり、否、確実に叔母さんの趣味だ…うん 「あ゙ー寝顔も可愛いな…」 そう思う俺は既に末期なのでしょうか? だってフリルのエプロンだよ? なんだこの可愛い生き物はって感じ
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