6日

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「淳が邪魔したんじゃん!」 「お前が邪魔してたんだよ!」 「…まぁ、ケーキ食べれるならいいけどさー」 正直、ケーキに負けるのはどうかと思う …うん、ケーキで諦めたなら安すぎるな 「あ、雪だるま!」 「ん?…あぁ、確か作ってる途中だったな」 「大きい雪だるま作ったら持って帰るんだー」 「それは無理があるだろっ」 …なんて二人で話ながら作っていたら、強い風が吹いた うわっ、せっかく雪が降ってない冬にしては珍しい晴天だというのに…積もってた雪が舞い上がったじゃんかっ 「あわわっ、雪が口の中にっ!」 「あのなぁ、口開けっ放しにしとくから…」 いけないんだっての、と続くはずだった言葉は最後まで言えなかった 舞い上がった雪はキラキラと春樹の頭上に降り注ぎ、まるで春樹が別の空間にいるような錯覚が起こった まるで銀世界に降り立った天使の様で… 綺麗なんだけど鼻を赤くしてこっちを見ている姿がなんとも可愛らしい… あ、なんかヤバい…顔が赤くなる ―6日.白く埋めつくす― (…) (淳?どしたのよ、ほっぺた赤いけど…) (…はっ、いや…何もない、だから今日は帰ろう(もったいないけどっ)) (えーっもう帰るの?) (次は和哉さんと兄貴と来ようぜ。ちゃんと予定聞いたうえでだけど) (そうだねっ) ‐‐ 今回は甘めで作ったんですけど…甘いですか? しかも今気づいたら前半は台詞ばっかでしたすみません 2010.01.06
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