0人が本棚に入れています
本棚に追加
ふと、思い出してみた
数日前に両親は正月旅行に行った
確か帰ってくる日は決まってないけど多分もう少ししたら帰ってくるだろう
でもその前に掃除だ、大晦日の日に掃除をしたといっても完璧に終わったわけじゃない
しかも正月はいってから掃除しようにも兄貴と春樹が邪魔するせいで何も出来なかった
「…早めに終わらせなきゃなぁ」
そう思ったらすぐさま行動開始
今日は珍しく春樹は友達と買い物、兄貴と和哉さんは図書館
こんなに素晴らしい日は滅多にない
とにかく邪魔者がいない間に早く終わらせなきゃな
「えっと…各自の部屋はもう終わってたな」
それ以外で掃除が終わってない所といったら…
「あぁ、あとはリビングと廊下のワックスがけじゃん」
リビングもワックスがけしなきゃな…
なんて頭で考えつつ、最初にリビングの掃除から始めた
…あぁ、兄貴と春樹がいないだけでこんなにスムーズに掃除が出来るのか
俺って苦労人だな、絶対
涙が出そうになるのを堪えつつも手を休める事なく、リビングの物を隣の部屋に移動させる
ちなみに俺の作戦は、リビングと廊下のワックスを一気にやり、ワックスが乾くまで部屋で待つという作戦だ
これならさすがの春樹でも家の中に入れない
兄貴は夜に帰ってくるからそこの問題もない…我ながら完璧な作戦っ
「よし、早く終わらせて日々の疲れを癒すんだっ」
―…それから数時間後
「よしっ、完璧だ」
そう…何もかも完璧に終わった！
リビングと廊下を丁寧に掃除、その後にワックス
あとは少し時間を置いてから床拭いて物を動かして…
「そんな事後で考えよう」
今は疲れた体を癒すのが先だっ
そう思いながら軽い足取りで自分の部屋に戻った
そして扉を開けたらそこにはいるはずのない…
最初のコメントを投稿しよう！