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「じゅんじゅん、今日はマリカーやろうよっ」
幼なじみのこの一言から、俺と春樹はマリオカートをやることになった
「まぁ別にいいけど…てかクッパ倒したのか」
「いや、まだ倒してない！だって最初からにしたし」
おいっ、またやり直したら去年の二の舞だろ！？
普通にそのままやってたら今年こそクリア出来たっていうのに…こいつ馬鹿だ…
「まぁまぁ、今年こそは倒せそうな気がする…クリボーに」
「いや、なんでクリボーに負けんの？普通に踏みつけたら勝てるよね？」
「だって真っ直ぐ走ってたらクリボーが突っ込んでくるんだよ？！避けてくれたっていいのに！！」
「クリボーが普通に避けるわけないだろ！」
「あ、そっか」
根本的になんか違う気がする、否、絶対なにか間違ってるよ
「はぁ、とりあえずマリカーな」
「おうよ！あ、私は…」
そう悩む春樹を横に、俺はマリオを選ぶ
やっぱりここは無難にマリオだよな
「うーん、悩む…」
「いいから早く選べよ、いつもキノピオ使ってるからそれでいいだろ？」
「いや、今日は…クッパでいくっ！」
なんでクッパ！？
別に悪かないけど…今まで目の敵にしてきたクッパを使うとは予想しなかった
「で、何故クッパ？」
「ほら、マリオに勝つにはクッパでしょ！？今までゲームして分かったんですよ～」
いやいや、最終的にクッパはマリオに倒されるって
マリオはクッパ倒してピーチ姫助けて平和に暮らすのに、マリオ負けたら駄目だよな！？
…ってそんな事が言えるはずもなく
「あー、まぁ別にいいんじゃね？マリカーだからマリオがクッパに負けるだろうし…」
「じゃあそういう事で…よーい、スタート！」
その合図と共にキャラクターが一斉に走り出す
やっぱスタートダッシュは肝心だ、ミスると暫くタイムロスするし
「あ、俺1位じゃん…やったっ」
「えー、淳1位なの？私は…4位かぁ…」
「うおっ、雷落ちた！」
「イカスミで前が見えない！でも3位のルイージに甲羅当たったからラッキーっ」
そんなこんなで最終ラップ
今のところ1位は俺、2位は春樹
ここを振り切れば俺の勝ち…
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