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「おいおい、なにやってんの?」
「あ、淳!あけましておめでとーございますっ」
「あーおめでとう…それでお前は、」
「それにしても…今日も一段とかっこいいな、その寝癖!!」
「……はぁ」
朝の7時、玄関が何やら騒がしいから外に出てみるとお隣さんでもあり幼なじみの春樹が何やら一生懸命雪で作っていた
てか寝癖がかっこいいとか何?
嬉しくもなんともねーよ
でも一番気になるのが…
「何で俺の家の前でかまくら作ってんの?そんなに俺の家族を家から出したくないわけ?」
「おぉ、新年早々突っ込みたいの?でも姫初めは明日だよ?そんなに待てないの?」
「ちょっ!何堂々とそんな事言ってんの!?しかも人ん家の前でっ!!」
「あ、喉乾いたからお汁粉くださーい」
「もういい……寒いから早く入れって」
あぁ、新年早々疲れた…
しかも喉が乾いた=お汁粉って時点でおかしいよ
そんな事を考えながらもこいつを家の中に入れる俺も甘いと思う
「ほゎ~、あったかぁ…」
「ほれ、お汁粉」
「あ、お汁粉だっ!あざまーす!!いただきまーすっ」
「はいはい、溢すなよ」
「…んまーーいっ」
こいつが物を食べている時は正直言って…可愛い
ちなみにこの気持ちを表してみると
小動物に食べ物を与えている気分だ
こう…兎やハムスターが一生懸命頬張ってるような…
「……(こんな日もたまにはいいな)」
「あ、」
「ん?どーした?」
「私ね、奴を倒したい」
いきなりなんだ、こいつは
唐突すぎて理解が出来ない、否、逆にこれで分かったら凄い
てか奴って誰?
「で、奴って?」
「うむ、クッパ」
「はっ?」
え、クッパ?それってマリオだよな?てかマリオ意外に何がある!?
つかもう何を考えてるのかわかんねー…
「あのね、昨日クッパが倒せなかったんだよっ!」
「あぁ、確か電話でも言ってたな」
クッパが倒せないって
むしろミニクッパすら倒せないって電話越しで騒いでたな…
「だから!!」
「クッパを倒したい、と」
「その通りなのだよ、神崎氏」
「…」
「でもなぁ、去年の1月1日からやってるのにクッパ倒せないって…やっぱ何かあるのかな?!」
ん?去年の1月?
そんな前からやっててクッパ倒せない?!
ちょ、どんだけだよっ!!
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