1006人が本棚に入れています
本棚に追加
/70ページ
「はっはぁ!?」
思わずさくちゃんの方へ身を乗り出してしまった。
「ちっ近いんじゃっ!あほっ!」
手で顔を押しのけられた。それも全力で。顔向こうに背けるぐらいあたしの顔キモかったんか!?
でも傷ついてる場合じゃ、ない!
どっどうゆうこと!?
「だーかーら、断ってもしつこかったからお前とオレ付き合ってるから無理て言うてん」
「え!?あたしら付き合ってたん!?」
「…あーはいはい。付き合ってませんよー」
「じゃあなんなんそのうそ!」
昨日の話やと、
そのゆりりんが自分に気ありそう(このナルシストめがっ!)やから、でも自分は嫌いやから、やからあたしと付き合ってるフリして何とか諦めさせようって話やったけど…
ほんまに告られたんやったら話は別じゃない!?
「昨日、つかおとつい(一昨日)か、夜メール来てさ~、明日の朝話できる?みたいなん。んで、あ~ゼッタイこれ告られるわ~思って~」
メールだけでそんなんわかんの!?
「めんどくさって思ってわざと寝坊して」
めんどくさいって!
てかわざと寝坊したんやったらあたし怒られる筋合いないやん!
「ほんで教室行ったら、なんかお前とオレの関係がどうとか言うて来たやん?やからこれは使えるなって思ってさー」
あ!ほんなら昨日ニヤって笑ったんはそれ思いついたからやったんや!
……なんなん、あたしめっちゃ損してるやん。
最初のコメントを投稿しよう!