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「…何やねん。何で睨んでんねん。てか何でお前は今更そんなびっくりしてんねん」
「…だって!さっちゃんの話がほんまやなんて思わんもん!さっちゃんの勘違いやと思ってた!」
「お前っ」
「てかどうすん!?ゆりりん信じたんじゃないん!?」
「あほか。それが目的やん」
「え~!?ほんなら付き合ってるフリほんまにせなあかんやん!」
「だからはじめっからそう言うてるやろッ!!」
さっちゃんがイラっとして、ついにキレた。
頭悪いだのアホだのバカだの何だのあたしを好き放題罵ってます。
けど、あたし、ほんまにさっちゃんの勘違いやと思ったから、
だだの遊びやと思ったから、やから昨日は「うん」って言っちゃったけど……
「あの~……」
まだキレて、目 三角にしてるさっちゃんにおそるおそる、声をかけた。
「あの、今更~無理とかっていうのは――…」
「無理」
はい、即答~。
なによ、もうちょっと考えてくれてもええやん。
この傲慢チキチキ野郎めがっ!!
でもその傲慢チキチキ男との間に上下関係が存在するあたしは、
どうしても謙った態度を取らんな後々が怖い…。
「ほっほんなら、その付き合ってるフリっていうのは~い、いつまで…?」
さっちゃんが怖くて最後の方とかもう声続かへんぐらい弱々しかった。
身体を縮めて、顔下向けたい衝動を必死におさえて、さっちゃんの顔を見れば、
あ……出た。
「さー?いつまでやろな☆」
…ほんまあんたなんんか地獄に落ちたらええねん。
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