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詩人は蛙
吟遊詩人に成りたくて
可愛くないがピンク色の帽子を被る
紛糾の脳を洗いたくて
オカリナみたいに穴の開いた心が鳴る
落ちているのか
吸い込まれているのか
太陽を睨み撃ち抜いて
四次元に来たと確認するが
大量の忘れ物に気付いて
僕は儚く平泳ぐ
フィクションの無表情な主人公は
孤独が彼の武器だと信じている
共存を象(かたど)ったネガティブ
オカリナみたいに壊れそうな風が吹いた
飛んでいるのか
最早砕け散っているのか
活字を御手玉してみせて
四次元に来たと確認するが
明朝の泪を占って
僕は儚く平泳ぐ
(D-pa)
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