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「…にぃ……もう怒ってない……?」
愛さんに隠れ、顔だけそっと出して恐る恐る聞いてきた。
何て言うかその…小動物みたいだ。
「怒ってないよ」
そう言うと、美弥はまた…いや、今度は愛さんの手に足を乗せ、愛さんはその手を上に振り上げ
「…にぃ……!」
その力を利用し、俺の胸に文字通りダイビングしてきた。
「がはっ!」
当然先程よりも衝撃は強く、後ろに倒れ、頭を強打するハメになってしまった。
つか今まで大人しかった愛さんまでもがこんなにも機敏?な動きをみせるなんて…
実は二人共忍者だったのか?
いや、忍者だったとしてもわざわざ俺の胸に飛び込む為にそこまでする意味がわからない。
むしろ飛び込んでくる意味もわからない。
「…あれ……にぃ……どうしたの……?」
美弥は、あまりにも反応が無かったためか俺の胸に頬擦りするのを止め、首を傾げながら聞いてきた。
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