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少しでも文句を言う、もしくは怒った感じで話しでもしたらたちまち先程の状況に逆戻りだ。
それは何としても避けたいため…無い頭を必死にフル回転させる。
「えっと…抱きつかれたことがあまりにも嬉しすぎて、言葉が出なかったんだ。」
結果がこれだ。
確かにこれは美弥のことを怒ってはいないが…一歩間違えると変態発言だ。
「ちょっと変態、私の美弥になに言ってくれてんのよ!」
まだ自己紹介をしていない、性格がかなり歪んでそうな女の子が怒鳴ってきた。
一歩間違えることもなく既に変態だったみたいだ…
ちがうんだ。これは変な人、もしくはHな人を指す言葉の変態じゃない!
蛹(さなぎ)が蝶(ちょう)に成長するときの事を指す変態なんだ!
…どっちにしろ嫌だな。
いや、むしろ前者の方は人間なだけまだましかもしれないな…
いや、ましもなにも俺は変態じゃない。
ただ、まだ成長をしていないとは言え、女の子特有のプニプニ感が出始めている美弥のお尻が、俺の身体に乗っかっていて少し気持ちいかもと思っているだけで、断じて変態じゃないぞ。
まったく…心外だ。
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