107人が本棚に入れています
本棚に追加
「えーあー…そうなんだよ、携帯が」
「テーブルの上にあるよー!」
沙耶が指をさして元気に言う
「じゃなくて、財布が」
「これのことかしら。」
愛さんがどこからか俺の財布を見つけてきたらしく、笑顔で言ってきた
「えーっと…そう!PSPが」
「あたしがいまやってるけど」
名前のわからない女の子が勝手に俺のPSPをプレイしている。
…PSPは部屋に置いといたはずなんですけど。
「もういいよ、わかったよ。生理現象だよ。」
「あらあら、優一さんも男なのね、うふふ。」
「ちょっと、愛さん!そんな言葉じゃ済まされないわよ。美弥がこのゴミ虫の性の対象になってるのよ?」
「まあまあいいじゃんよ!僕だって美弥にあんなことされてたらおっきくなっちゃうしさ!」
「どこがよ!あなたが大きくなるところなんてどこにもな」
「クリト」
「それ以上はだめー。」
三人(主に名前の知らない女の子)が言い争いをしているうちに俺の息子の反抗期が
終わったみたいだ。
あの子はしかし騒がしいな。
最初のコメントを投稿しよう!