突然の訪問者

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うん、想像通りだけど大事な娘の将来左右する名前を洒落でつけるなんて… 「…素晴らしいお父様ですね。」 もう…苦笑いしか出来なかった。 つかそんな人の血が流れてる俺って… そんなときに不意に電話が鳴る。 「えっと…失礼します…もしもし」 『私私!』 「ふーん。」 そう言って直ぐに電話を切る。 「誰でしたの?」 「私私詐欺でした。」 「あらあら、うふふ。」 全く…未だに振り込め詐欺なんかやってる人がいるんだな。 それにしても語呂が悪い詐欺だな。 こんな詐欺をする人の顔が見てみたいよ。 まあ、誰だか分かってるんだけどね。 すると、もう一度電話が鳴る。 「はい」 『なんでいきなり切るのよ!』 「母さんが流行遅れの詐欺師の真似したからだろ。」 そう、電話の犯人は俺の母親山田藍。 35歳のおばさん 『まだ誕生日きてないから34歳よ。それに誰がおばさんよ。私はまだまだピチピチのお姉さんよ。』 …34歳のお姉さんだ。 ピチピチとか…死語だし… つか俺今声に出してないよな… 年取るごとにシワだけでなくて変な能力まで増えてきてんだよな…このババ 『あんま調子こいてっと3枚に下ろすぞ…。』 こんな感じでとてもおっかないです。
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