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「全く何言ってんですか。20代にしか見えない僕の自慢のお母さんの事を、いくらウザくてババアだなんて思っていても後が怖すぎて口が裂けても言えませんよ。」
『本音がこんにちはしてるわよ。』
おかしいな。
上手く誤魔化したつもりだったんだが…
『まぁいいわ。お母さんが綺麗すぎて認めたくない気持ちは伝わってきたから。』
オホホホと、どこぞの嫌みったらしいお嬢様のみたいな高笑いをしながら言う。
しかし実際その通りだから質が悪い。。
何故なら母さんと買い物にいくと姉弟に見られる事があるからだ。
一番酷かった時には「妹さん?」って言われたからな。
あんときは泣いたな…俺ってそんなに老けてたんだって思うと…な。
母さんもさすがにそれは…って顔してたしー
んでもって一番複雑だったのは同級生に「あれ…お前の姉ちゃん?超綺麗じゃね?紹介してよ」って言われたときだな。
「あれ…母さん…」って苦笑いしか出来なかったぜ。
同級生も「あ…なんかすまん…」って言って…その日一日気まずかったからな。
『ふざけてないで本題に入るわよ。』
急に真面目な声になり、話を始める。
つかふざけてたのか。
こっちは客を待たせてるっつのに。
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