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ヒラッ……
突如、漆黒の綺麗な蝶が俺の前に姿を現した。
その蝶の舞う姿はあまりに綺麗で目を奪われてしまう。
だが羽根を怪我しているようで、あまり飛べないようだ。
救ってあげようと思って手を差し伸べるとヒラリと華麗に交わされてしまった。
そしてそのまま蝶は真っ暗な闇に吸い込まれるように、電灯もない所へヒラヒラと飛んでいった。
でも―…こんな都会にあんな綺麗な蝶がいるだなんて。
俺は、あの蝶は何かを暗示しているような、そんな気がしてならなかった―…
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