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キャバクラを出た後、ちょっと間するとタクシーが俺の住むマンションの前に着いた。 タクシーを出ると、ひんやりと乾燥した空気に肌が触れて一気に体温が下がった気がする。 「それではまた。今日はありがとうございました。」 タクシー代、キャバクラ代共に大倉さん持ちやし、そのことも含めてお礼を言う俺。 「いえいえ、こちらこそ!また飲みに行きましょね~っ」 窓を開け、ヒラヒラと手を振りながら大倉さんは去っていった。 「はあ…疲れた…。」 バンッと風呂にも入らず、ベッドに大の字になって寝転ぶ。 ふと時計を見れば既に3時を過ぎていた。 「明日も仕事やのになあ……5時半に起きれるかなあ…」 独り言を言っても当たり前だが返事はない。 こんな時に返事してくれたり起こしてくれる彼女がいたらな、なんて考えてみたり。 「昴さん、か……」 美人な人やったなあ… あんな人が彼女やったらなあ… そんなことを頭に思い巡らせていると、ついに瞼が重力に逆らわなくなって眠りの世界へと堕ちていった。 .
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