第2話『どしゃぶりの再会』

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その日の夜、俺はなかなか眠れなかった。初めて出逢った電動車イスの女性…顔は美人なのに両手がない…俺にとって衝撃的な光景だった… 翌日ー 俺はいつものようにパチンコ屋に向かうため家を出た… 仕事もしずに1日中パチンコに熱中する毎日…パチンコをしながら俺は情けないと自分で言い聞かせていた… 外が真っ暗になった頃、俺はパチンコ屋を出た。すると空から大粒の雨が… 『チッ…傘忘れたよ…』 俺はブツブツ言いながらマンションに向かって走り出した。 ふと横を見ると昨日横断歩道で出逢った電動車イスの女性が…彼女は雨でびしょ濡れ状態だ。 『風邪ひくよ?』俺は声を掛けた。 『寒い…寒い…』彼女はブルブル震えながら言った。まるで捨てられた子犬のようだった… 『俺の家来るか?』 『寒い…寒いよ…』 『だから俺の家来るか??』 『寒いよ…』 『チッ…しょうがねぇなぁ…』 そう言って俺は電動車イスの取っ手を持った。そして電動車イスを押しながら俺のマンションへと向かった…
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