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『着いたぞ…!』圭介は目の前にある自分の部屋のドアを指さした。
『………』彼女は黙っている。
『なんか言えよ…!』
『………』
『まあとにかく入れよ!』
圭介がそう言ってドアを開けると電動車イスが動き出し彼女は部屋の中へと入った。
『なんか温かいコーヒーでも飲むか?』
『………』
『そうか…コップ持てないか…じゃあさ~タオルいる?タオルで拭かないと風邪ひくよ?』
『………』
『そうか…タオルで拭けないのか…』
『………』
『チッ…分かったよ!タオルで俺が拭いてあげればいいんだろ?』
圭介はそう言って彼女の髪の毛を拭いてあげた。髪の毛からはシャンプーのいい香りが漂ってきた…
『今ストーブつけるから待ってろ!』
『………』
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