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怒涛の一日が過ぎ、産婦人科へいく気になったので、親にはまだ内緒のまま友人のあっちゃんに電話した。
一緒に行ってくれない?と言うと、快く返事してくれた。
近所の産婦人科で内診…その後、先生が…
「あー、いるいる。ここ。見える?まだちっちゃいけどねー。…どうしますか?」
…どうしますか?って…
産むか堕ろすかってこと?
それより、自分の中に、命の塊があるって感覚が、驚きだった。
ただの丸しか見えないのに、いとおしい。
なにこれ。うれしい。でも困った。いや、それ以上に、感動しちゃった!!
帰り道、ずっとあっちゃんに、「どーしよー、どーしよー」と繰り返していた。
一歩間違えばヤーさんに見えなくもない、鳶職の親方の父が怒り狂う姿が目に浮かぶ。
チチくん、殺されるだろうな…。
ああ……
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