―イヴ―

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僕たちは今、クリスマスを一緒に祝う為に京の部屋にいます! って、そんな事より… 樹「ねぇ、聞いてよ京!」 京「なんだ?」 樹「こないだクラスの奴らに、今年はサンタ来てくれるかなって言ったら『お前まだ信じてるの?まぁ、信じるのは人の勝手だけど』って馬鹿にしたんだよ?ありえなくない!?」 京「そうだな」 樹「ホントにサンタはいるよね?だって毎年僕の枕元にプレゼント置いてあるし」 京「樹がいると思うならいるんじゃないか?」 樹「…それって、京もサンタいないと思ってるって事?」 京「俺は見えない物は信じない主義だからな…幽霊も信じないし、もちろんサンタも信じてない」 樹「そんなぁ、サンタ信じてるのって僕一人だけなの?」 京「そんなことない、樹がサンタを信じてるなら俺も信じるから樹は一人じゃない」 樹「京~っ!」 ぎゅっ 京の言葉が嬉しかった僕は思わず抱きついていた 赤くなっていた京の顔には気付かないまま― 京「樹、そろそろ離してくれないか?」 樹「あっ、ごめん」 迷惑だったかなと思いパッと離れると京が何事か呟いた気がした― 『ヤバかった』という呟きは誰にも聞こえてはいなかった
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