とある一人の少年の話

いきなりの独り暮らし

ライ「ただいま～」

学園から帰り、夕食の時間に今日の報告をする

雷帝･炎帝「「魔王!?」」
ルゥ『正確には元だ、久しいな、人間』

ルゥは説明に入ると同時に烏から元の姿の人形になっている

ライ「何でも、任期が終わったとか…」

唖然としている二人に説明する

すると二人は真剣な顔をする

雷帝「ということは、四年前の約束も終わったということだ」

ルゥ『そうなる』

ライ「どうかしたの？」

気になって尋ねてみる

炎帝「最近、魔物の動きが活発でな、後で話そうと思っていたが今度俺達は長期任務にいくことになったんだ」

ライ「え、二人とも!?」

二人が頷いたのをみて、どうしようかと悩む

俺は独り暮らしをしたことがない

雷帝「今回は長くかかりそうで、ギルドマスターに言ったら、いい機会だから学園の寮に入れたらどうかって言い出して…」

炎帝「あれは絶対にライを近くにやりたいだけだよな」

ギルドマスターはセントラル魔法学園の理事長だ

そして、ライのことを本当の孫のように可愛がっている

ライ「じいさんか、あの人なら嬉々として手続きをやりそうだ」

どうやら入寮は確定しているようだ

ルゥ『俺もいるからな！それに安心しろ。ライができなくても家事なら俺がやってやる』

ルゥ以外の三人はこの全身黒い美形の元魔王がエプロンをつけているところを想像して、少し後悔する

とりあえず、覚悟を決めて、入寮することに承諾し、その後は魔武器や友達について和やかに話した