聖夜。‐①

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千帆が俺の肩を ポンと叩いた。 千帆 「どうかした? さっきの、 感動泣きじゃ ないでしょ?」 俺 「え?‥‥」 見透かされてるか? 千帆も俺の事を? んな訳ないか‥‥。 一磨 「千帆♪帰ろうか?」 千帆 「あ、うん! じゃあまたね! 聖夜!」 俺 「うん、じゃあな!」 なるべく、 2人のラブシーンは、 見たくないな‥‥。 俺は、我慢した。 千帆を好きな事も 2人が一緒に 居るのを 見た時も‥‥‥。 そして、 一週間、二週間‥‥‥。 ついに最終回が 放送される日に‥‥。 放送され、 また俺は、落ち込んだ。 ドラマみたいに一磨の前で 「千帆!アイラブユー!」 なんて、言ってみたい。 あの言葉は、本音で‥‥ 心込めて言ったつもりだ。 俺は、この前みたいに なるのがイヤで さっさと帰った。
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