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「あ、今さ今さ!俺のこと知ってる人がいたんよ!へっ……ここまで頑張った甲斐があったぜ………って何か1人で言っても切ないな」
海流は誰もいない墓地で格好つけたことが寂しく思えてきた
「じゃあ最初の続きいくか!今日は何の日でしょうかってクイズで、正解は俺らが愛し合っちゃって10年目記念日でーす!パチパチパチ、いやぁめでたい!早いもんだよな!ふぅぅ~……ちょっと失礼」
立っているのが疲れ、地面に腰を下ろすとバッグを漁り始めた
「で、当然お土産も持ってきてやったわけよ。お前の大好きなアップルパイ、当然俺の手作り!味わって食べなさい」
箱から大きなアップルパイを取り出し、それを供えると他にも好物の物を取り出していった
「………なんか食いもんでいっぱいになっちまったな…まぁ良いか。お前は体のわりに大食いだったからな。しかし俺は何でお前なんかに惚れたんだ?わがままだし何でもアリだし変人だってのに。バカじゃね?」
海流は昔のことを思い出すと、思わず笑みがこぼれた
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