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「でもなんか…ほっとけなかったとゆーか…手放したくなかったとゆーか…一緒にいたかったとゆーか…変な魅力があったんだよ。卑怯な奴だ…お前もそうだったのか?俺は庶民だし何の取り柄もないしイケてる面でもねーし。マジ…何で惚れた?未だに金持ちの思考は理解出来ないわ、うん」
遠くで金をバラまいているアホを目にした海流は頭が痛くなってきた
「ま、お前は早く死んじまったが、出会えて良かったと思ってるよ。おかげさまで今の俺があるわけだし。愛して良かった、ありがとう」
その後、海流はしばらくその地に座っていたが、肌寒くなってきたところで立ち上がった
「なんか寒いな…結構長居しちゃったみたいだし、そろそろ帰るわ」
「ぉお!?海流じゃねぇか!お前も来てたのかよ~!?」
「ん?………疾風!」
帰る準備をしていると、がたいの良い男が走ってきた
「何だ何だぁ!?青白い顔しやがって~!さては随分といたんじゃねぇのかぁ!?お熱いこって!」
「ウザいし!そりゃあ恋人だもん一緒にいたいよ。でも…まぁ確かに長居しすぎたかもな」
2人は顔を合わせて笑っていると、もう1つの足音が近寄ってきた
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