着火

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「アハハッ、また飛ばされたいみたいだね~」 「真希さん………先ほどは油断していたため直撃しましたが、次はそうもいきませんよ」 構える美咲。 真希は何故か構えてない。 「構えませぬの? 真希さん」 「構えとは防御の型よ」 某帝王みたいな事を言っている真希。 「け、喧嘩はダメだよ二人とも~」 二人の間に入る佳奈。 「佳奈さん、いくら佳奈さんの願いでも今は引けないのです」 「佳奈ちゃん、危ないからどいた方がいいよ~」 止まる気が無い二人。 「ちょっ、ちょっとダメ…! ねぇ鏡花! 鏡花からもなんか言ってよ~!」 私を見上げながら若干涙目で訴える佳奈。 正直………………理性飛びますねこりゃ。 気づいたら佳奈を抱えて美咲が言ってた〝あちら〟へと向かっていました。 美咲とその親衛隊に止められたが、もし私がダイナマイトだったら既に大爆発を起こしていたに違いない。 佳奈と言う着火で。  
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