一章

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「はぁっ、はぁっ、はぁ~……」 しばらく走って追いかけてみたが、逃げ足が早いのか見失ってしまった。 俺は立ち止まり膝に手を起き呼吸を整えた。 「あ、アイツら…逃げ足速ぇよ…」 肩を大きく上下しながら呟いた。 「あ゛~~、もう限界…!!!」 俺は叫ぶように言い、歩き始めた。 そうだ、さっきの2人…この街の人間なら知ってる奴もいる………可能性あるよな…よし。 俺は道行く人や、店の人に訪ねて回った。 すると、聞いたほとんどの人がアイツらを知っていた。 センリ、ミラ、トキスという男女3人組で街で見かけない奴の金品を引ったくってるらしい。 そこまで貧困の民がいるとは思えないけどな… 俺は3人の事を聞いた後に居場所を聞くと、丁寧に地図を書いてくれた。 行ってみるか… 地図を片手にさっそく3人のアジト(?)へと向かった。  
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