一章

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‡視点戻ります‡ 俺は地図を確認しながらさっき聞いた3人組の家に向かっていた。 ここ…どう考えても裏路地だよな… ユートピア帝国にもこんな所あるんだな、そう思いながら歩を進めた。 「あ…」 俺はテントのような物がある前に立ち止まった。 「ここ…だよな」 地図とテントの場所を交互に見てから、俺は中に入った。 3人が住むには広いとは言えないテントの中に、小さい丸いテーブルとベッドが2つに敷き布団が一式広げられていて、丸いテーブルに3人の男女が物を物色していた。 「これは…」 1人の背の高い男が俺の荷物の中の一つを見て目を見開いていた。 やば…あれだけは見つかる前に返してほしかったんだけどな…いくらココが俺を知らない奴が多いって言ってもな…やっぱ世間を知る奴にはわかるからな… 「へぇ~…それ、やっぱり知ってる奴いるんだな。」 思わず声を出していた。 3人は驚いたのか、勢い良く俺を見た。  
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