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電車に乗る。
少し混んだ車内では、座れるとこなんてなくて
俺は舞と一緒にドアの脇に立っていた。
「なんか久しぶりじゃない?」
ニコニコしながら俺に話かける舞。
やめてくれ…
顔がにやける…。
「謙太君…変な顔…。」
肩を震わせて笑う舞。
誰のせいだと思ってるんだ。
にやけちゃまずいと、必死に頑張ったんだぞ俺はー!!!
…とか思ったが、舞が楽しそうなのでよしとする。
「舞、笑いすぎ。」
よほど面白かったのか、笑いが止まらない舞に言う。
「ホントにもう…謙太君は唐揚げのときの顔も面白かったけど…あー面白い!」
…褒めてんのか?
「褒めてる…よ!!」
急に電車がカーブした為、バランスを崩した舞が前にいる俺にしがみつく。
「あ、ごめ…。」
上 目 遣 い は や め て く れ !
「ん、平気。それより舞は大丈夫?」
あくまでも紳士に尋ねる。
心の中が大変なことになっているがそんなのはこの際気にしない。
「あたしは大丈夫だよ。謙太君が支えてくれたから…。」
そう言って、掴んでいる服をキュッと握る舞。
…可愛いぃぃぃぃぃ(以下省略)
電車で出かけるのっていいな!電車万歳!なんて思いながら、冷静を装う俺の顔に舞がまた笑いはじめたのはまた今度話をすることにする。
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