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部屋のインターホンを押すと、マスターが笑顔で出迎えてくれた。
「よっ、お疲れ~」
いつもと変わりないマスターの笑顔で、あたしはホッとした。
「あ、お疲れっす。お邪魔します」
靴を脱ぎ、部屋へ入る。
マスターの部屋は、凄くお洒落だ。
ビックリするぐらいお洒落で、あたしは何だか緊張してしまった。
マスターはソファーに座ったけど、あたしがソファーに座るのを躊躇ってたら、笑いながら声をかけてくれた。
「そんな端に居らんで隣に座ればいいやん」
「いやぁー、何かお洒落すぎて緊張してしまいましたわ(笑)」
「お前が緊張するキャラかー」
「あたしだって緊張しますよッ!!!」
「まあな。普段はバカばっかり言いよるけど、お前もちゃんとする時は、ちゃんとしとるけんなぁ」
マスターは接客業だからなのか、あたしの事を良く理解してくれる。
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