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「・・なんで遊佐君に?って顔してるね・・・。」
「えっ・・・いや・・・」
美咲はあわてながら言った。
「あ、遊佐君が好きなわけじゃないから。」
由香里は思い出したように言った。
・・・?
「あのね・・・、ウチ、山森君が好きなの。」
山森君・・・。
山森 明(ヤマモリ アキラ)。
同じクラスの男の子。
「・・・ほら・・・遊佐君って、山森君と仲いいでしょ?だから・・・なんか分かるかな・・・って。」
由香里は顔を真っ赤にして言った。
「・・そか・・・。」
「・・・応援してくれる?」
「え・・・?」
美咲は聞き返した。
「私と山森君のこと・・・応援してくれる?」
由香里の声はだんだん小さくなっていく。
「も・・・もちろんだよ!応援する。」
美咲は笑って答えた。
「・・・うんっ」
由香里も笑った・・・。
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