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「・・・遅いよ~。何分待ったと思ってんの??」
マフラーをぐるぐる巻きにした美咲(ミサキ)は、頬を赤くして脹れる。
「ごめんっ!寝坊した。」
顔の前で手を合わせて謝る遊佐(ユサ)。
美咲は冷たくなった手に息をかける。
「美咲っ、ごめんって・・・。明日は絶対に遅れないから!許して・・・?」
しかとする美咲に、遊佐は必死で謝る。
「遊佐・・・昨日も同じ台詞だったじゃん・・・。」
美咲はスタスタと歩き続ける。
「・・・待って美咲!じゃぁココア買ってあげるから!!」
美咲は振り返る。
「・・・次は許してあげないから。」
「・・・うんっ!分かった!」
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