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客たち、そして店主のティファやマリンたちもその声に我にかえり、爆弾投下の本人―――レノに視線を向けた。
「クラウドへ向けた、俺の一世一代の告白、だぞ、と」
「……!!!」
正に開いた口が塞がらないとはこのことだ。
クラウドの開いた口は言葉のないままパクパクと動かされ、その顔は耳まで真っ赤に染まっている。
そして、レノの言葉に爆発したように盛り上がる店内。
そう、大抵の者は知っていた。クラウドとレノが付き合っており、恋人同士であるということを。つまりは知る人ぞ知る、認カップルのようなものだった。
だが、ここで同性の交際や結婚が認められているかといえば、決してそうではない。ただ自然と、あってもおかしいものではないとされているのだ。
「ようやくくっつくのか?長かったなー」
「やるねー、赤毛の兄ちゃん!」
「いよっ!熱いぜ、お二人さん!」
セブンスヘブンの客たちの中であちこち飛び交う言葉。
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