影の歴史書「黒い聖戦」策

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影の探求者「バジニスク」は一つの答えを出した。 「反対属性ならば「柱」を倒す力の底上げに成る」と。 例として 火には水、風には地、水には雷。 と言った組み合わせで力が増す事がわかった。 まだまだ全ての組み合わせは試していないが… バジニスクは神々の兵士…戦の捕虜を"封印の器"の失敗作に大量に吸収し、"魔神の石輪(ましんノせきわ)"と呼ばれる物を造った。 そしてそれを核として埋め込んだ「柱」の対の存在と呼べる者達を完成させた。 そこに我々闇の属性の者を足して"神殺しの七魔人"と呼称された。 魔人の属性を反対属性の「柱」に合わせて封印の武具で切れば、形成を逆転出来るとバジニスクは踏んだ。 そして機会を待っていた…好都合にも戦局は我々が有利になった。 「柱」が一度に不在になったのである。きっと何かする気だろう。 十七あった各拠点の建物を迅速に奪い、残るは…「柱」達の居るであろう 「アルウェリア島」 「ハオマの巨塔」 そこから南にある、 「カムイの都」 の三つだけになった。
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