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シャワーを浴びて時計を確認すると、午前0時を回っていた。
恵は冷蔵庫からパックのアイスコーヒーを取り出し、グラスに注ぐと、それを持ってダイニングチェアに腰を掛けた。
すでにテーブルに置いてある煙草を手に取り、口に咥える。
火をつけ、ゆっくりと吸い込むと、深い溜息と共に煙を吐き出した。
自分、夫、息子二人、娘一人の五人家族であるが、すでに誰も起きている様子はなく、辺りは静まり返っている。
自分が吐き出す、煙の音だけが耳についた。
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