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風呂から上がった恵は、コーヒー片手にダイニングテーブルに腰を下ろした。
それが夜11時を回った頃だった。
煙草に火をつけ、携帯を開く。
モバーゲタウンのことは、すでに頭に留めてある。
恵はお気に入りリストからモバーゲタウンのURLを導き出すと、クリックした。
サイトに繋がると、まずはミニメールの受信拒否設定をした。
メールが届くのは最初のうちだと玲子は言っていたが、もはやあのようなメールは一通足りとも受け取りたくはない。
頭に昇った血は、勿論収まってはいるが、恵が男に対し、不信感、嫌悪感を抱いていることに変わりはない。
無論、まだ見ぬ自分の白馬の王子様だけは別だが。
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