どうということはない

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仙太郎は勃起していた。 しかし仙太郎は、そのことに気付いていなかった。 ビジネスチェアに足を組んで座り、ただ架空の映像に囚われている。 考えているのは勿論ハナのことだ。 明日は二人だけの誕生日パーティーだ。 流れる、めくるめく楽しいひととき。 サプライズも用意してある。 驚いたハナの顔、喜ぶハナの顔、想像せずにはいられない。
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