ダイアモンド クレバス【米英】

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"神様に 恋をしてた頃は" ただ君に会えるだけで幸福だったんだ。 「また来てくれたんだね!イギリス!」 「ごめんな、たまにしか来れなくて」 「ううん、来てくれるだけで嬉しいぞ!」 "こんな別れが 来るとは思ってなかったよ" 君を悲しませるつもりなんか、なくて。 ただ。 「――なんでだよ…っ」 「イギリス…」 「ちくしょう、畜生、っ…」 ("もう二度と触れられないなら") "せめて最後にもう一度 抱きしめてほしかったよ" "it's long long good-bye..." 「"さよなら"」 イギリス。 "さよなら" 「じゃあ、また来るからな、アメリカ」 "何度だって 自分に 無情に 言い聞かせて" 「…うん」 "手を振るのは優しさだよね?" イギリス。 イギリス。 "今" "強さが欲しい" 君を守るために。 "あなたに出会い" 「アメリカ、俺達の旗だよ」 「…赤と青…と、星?」 "Star輝いて" 「独立の証さ」 "アタシが生まれて" "愛すればこそ Iあればこそ" 愛してたから、独立した。 君から離れるつもりはなかった。 むしろ、近づけると信じていたくらいだったのに。 君には 会えなくなるばかりで。 "希望のない奇跡を待ってどうなるの?" 寂しいという言葉さえ伝えられず、泣くことも許されない。 "涙に滲む 惑星の瞬きはgone..." 「"忘れないよ"」 "あなたの温もりも" "その優しさも" アメリカ、と笑って "全て包んでくれた両手も" "it's long long good-bye..." "さよなら" "さよなら" "愛しい人" "あなたがいたから" イギリスが見つけてくれたから。 "歩いて来れた" こんな大国になっても、 "ひとりなんかじゃなかったよね?" "今 答えが欲しい" "燃えるような流星 捕まえて" "火を燈して" 君を "愛していたい" 君に "愛されてたい" 雨の中、"冷えた身体ひとつで" "世界はどうなるの?" 僕等は、どうすれば良かったのかな? あのまま、君がマスケットで 僕の胸を貫いてくれたなら、と "張り続けてた虚勢が" 「っ…イギリス…」 "溶けていく" 「なんで、だよ…っ」 "long for..."
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