so cute? or sexy?【米英】

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「ぇ、ぁえ…?」 自分をよく見ると、ベルトが外れていた。 あれ、アメリカ何した? 違う。アメリカは触ってない。じゃあ誰だ? ――俺、自分、で? 「――っ…!」 自覚した途端に、顔に熱が集まる。 嘘だろ? そんな、気付かなかったなんて。 「イギリス、我慢できないんだ?」 「ち、ちがっ」 「違わないよね?」 「あ、ゃっ!」 「太腿撫でただけなのに、そんなに感じるんだ?」 アメリカはニコニコしながら、俺の腿をやわやわと触っている。揉んだり、撫でたり。 その度に身体がびくびくと跳ね、射精感が迫ってくる。 「やだ、やだぁ…ぁ、っう…!」 「もー仕方ないなぁ」 そう言ってアメリカは散々俺を遊んでいた手を離し、またベッドから距離を置いた。 は? なんで? なんで止めるんだよ? 「あ、めりか?」 「やだ、なんでしょ?」 「…っ!」 微笑みながら腕を組み、壁に背を預けるアメリカは、間違ったことは言ってない。 確かに俺は「やだ」と言った。でも、それはもっと強い刺激が欲しかっただけで。 「…っ、ぁめり、か…!」 奴は分かってるんだ。 ああ、もう、どうすれば良い! やめるのを、止めて。続けて。 「やだ…やだ、やだやだ」 「何が?」 一人は嫌だ。 アメリカとじゃなきゃ意味が無い。 「俺にどうしてほしいの?」 「………」 「イギリス」 頭を抱え、顔を隠したくなった。 言えというのか、アメリカは。 「……っ、て…ほしい…」 「何?」 「、いっしょに、し…て、ほしい…」 あああああ! 今なら恥ずかしさで死ねる気がする! イギリスが言った言葉に満足したのか、アメリカはふ、と微笑んだ。 「…やっぱりイギリスは、可愛いに決まってる」 「…は?」 「なんでもないさ、こっちの話」 そう言ってアメリカは俺をぎゅうと抱きしめた。ぎゅうぎゅうと締め付けられるのも、快感に変わってしまう身体が恨めしい。 「う、ん…んっ…」 「ごめんね、イギリス。今日は空っぽになるまで愛してあげるからね」 耳元で熱いくらいの吐息を吹き掛けられて、ぞくぞくと背筋に電撃が走る。 アメリカは先程からまるで独り言のように喋っている。 俺、オレ、一人はや、やだ。 「ひ、ぅ…ぁ…あ」 「イギリスはどんなイギリスでも可愛い」 「ど、…ゆ、意味っ?」 「んー?そのままの意味だよ」 (イギリスをエロいなんて言うから期待したのに) 「やっぱり可愛いじゃないか」  
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