我慢できるならしてみるよ!【米英】

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「ああ…でも、今気づいたんだが、このズボンだと階段登れないんだ…」 「ああ…じゃあ二階なんて行かなくていいよ!」 「え?」 ひょい、と脇に手を入れられて抱え上げられると、ついにズボンが落ちた。 シャツが女物のワンピースみたいになって恥ずかしい。 「ちょ、アメリカ!」 「ああ、気にしない気にしない。でも今の格好すごい良いんだいぞ!」 「は、はぁ!?」 「足がちらって見えて、なんか小さいけど随分エロいんだぞ」 「な、ぁ、て、てめ…っ!」 「とにかくリビングに行こう。君のこともっとじっくり見たいしね!」 「俺はこのままかよ!」 アメリカの膝の上に向かい合わせに乗っけられ、さっきからベタベタと触られ続けている。 髪を触られたり、指をふにふにされたり、頬を擦り付けられたりした。 可愛いからと携帯で写真も取られ、完全にアメリカの遊び道具になってしまっている。 いつも以上のスキンシップに気恥ずかしさを覚えつつも、シャツの裾を伸ばし続けるのは忘れない。 「ね、イギリス。別に手離してもいいんじゃない?」 「馬鹿、俺この下、お前のせいで全部脱げちまったんだからなっ」 「わぁお、俺は誘われてるのかな?」 「ば、馬鹿ぁ!んなわけねぇだろ!」 「でも、イギリスはイギリスのままなんだよね?」 「そりゃ、そうだけど」 「じゃ問題ないね!」 額にちゅ、とキスを落とされるとシャツのボタンをひとつ外された。 は? え、ちょ、待て。嘘だろ? 「ちょ、ちょちょちょ…!」 「ん」 「アメリ、ひゃっ!」 太股の方を撫でられると、ビリビリと背中に刺激が走った。膝の裏とか、ゆるゆる触ってくる。第二ボタンまで開いたシャツの首筋には甘噛みしたり、舐めたりしてきた。 お前、幼児にまで手出すのかよ! 「アメ、リ…や…!」 「ちょ、イギリス早いぞ!キスもしてないのに!」 「だって、よくわかんな、ん」 もう既に涙目なのに、キスされると息苦しくて余計に涙がでてしまう。 何度も角度を変えて続くキスは、舌を酷使していてピリピリする。どちらのものか分からない唾液が、口の端から溢れていく。 「ん、ん…ぁ…ふぁ…」 「…イギリスー、キス下手なんだぞ」 「し、しょうがね、だろ…っ」 「んー…」 首筋を弄られながら、腰あたりを撫でられると、なんかそれだけで身体がどうにかなりそうだった。  
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