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(基本、貴教視点)
「さみぃー!!!」
そう言って入って来たのは
たっちゃん。
「はい、ミルクティー。温まりますよ」
「ありがとうございますっ」
俺達は今、白王の部室で
優雅な時を過ごしていた。
そうそう!
優先輩のいれたお茶は
めちゃくちゃ美味しいんだぞ!
俺は特にミルクティーが好きだ!
「そーいえば、たっちゃんは何処に行ってたの?」
「よくぞ聞いてくれました!俺様は今度行われる"クリスマスパーティー"の打ち合わせに参加してきたのだ!!」
――――あぁ、そうだった。
誰が行くかでもめて
ジャンケンに負けたたっちゃんが
行くことになったんだった。
そんな威張ることじゃ……
「えらい?えらい!?」
うぅ…そんな犬みたいな目で見つめるな!
「…えらい、えらい」ナデナデ
そう言って撫でてやると
えへへっ、と笑った。
男に撫でられて
なにが嬉しいのか…
長くダチをしているが
未だに謎の多い男だと思う。
「それで、概要は?」
―――………。
ん?
「たっちゃん?」
「……………」
「まさか…忘れ、た?」
たっちゃんは黙っていた。
顔は正直で、青くなっていった。
「あのー…実はぁー…」
そう切り出した時
部室の扉が勢いよく開いた。
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