再会、そして……

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疾風「やはり……月日は人を変えるっ……! 間違いない……それが現実っ……!」 藍「何を言っているんだ?」 疾風「別に……」 気を紛らせようとしてやったけど、通じないネタだったな……。 藍「ふむ、それじゃあ気を取り直して、な?」 な? って言われても、こういうときにどう言えばいいのかわからない……。 疾風「えっと……」 藍「うむ」 疾風「……きです」 藍「……ん? 何か言ったか?」 うぐ……恥ずかしい……。 身体が熱い……主に顔。 疾風「……だ、大好き……です……」 藍「んー? 聞こえないなあ?」 な、なんだあの表情は! ぐぬぬ……絶対に聞こえていた筈だ……! 疾風「……」 藍「……どうした?」 疾風「大好きです!」 橙(言った!) よし! これだけ大きな声で言ったんだから絶対に聞こえている。間違いない。 これで聞こえなかったとか言われたら、もうどうしようもない。 藍「……」 疾風「聞こえましたよね?」 藍「あ、ああ……そ、それで、どうしたいんだ……?」 ……え? どうしたいって……? 疾風「え?」 藍「疾風が私の事をどう思っているかはよく分かった。で、どうしたいんだ?」 あ、質問の意味が理解出来た。
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