里に蠢く者

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 幻想郷。  外界で忘れ去られたもの、存在を消されたもの、追いやられたものが集う郷。  ありとあらゆるものを受け入れる楽園。  そんな幻想郷に存在する、人間の里。  昔、妖怪の賢者八雲紫が封じた略奪の蛇妖――蛇頭伊吹。彼が計画した幻想郷崩壊計画という名の異変。  その終結から約一ヶ月。少なからずその影響を受けたが、既に復興していた。  しかし―― 里人H「誰か……」 ?「ふふふ。誰も来ないさ……泣き顔も可愛いね……」 里人H「いや……」  法のあるところには必ず罪がある。人がいる限り『悪』はなくならない。  しかし『悪』を――自らが『悪』だと定めた者を打ち倒す『正義』。それも同様に存在する。 ??「待ちな!」 ?「誰だ? 邪魔をするなら……許さないぜ」 ??「許す許さないは俺が決める! 喰らえ! 衝撃のファーストブリット!」  『正義』は『悪』へと、勢いをつけた跳蹴りを放つ。  目にもとまらぬ速さの蹴撃の襲撃に『悪』は為す術はなく、まともに受けて倒れた。 ??「正義は勝つ!」 里人H「あの……ありがとう……ございます……」 ??「礼などいい。俺は俺の正義感で悪を討ったまでだ」
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