流行りの店はお嫌いですか?

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―人里、慧音宅― 慧音「全く、生きていたなら顔ぐらいは見せに来るのが道理だろう……」 妹紅「そんなに怒らなくても良いだろう。疾風には疾風なりの事情が有ったのかもしれないしな」 慧音「だが……」 妹紅「まあ、詳しい事は本人から聞けば良い。取り敢えず中に入ろう」 慧音「ああ……」 疾風「おかえりなさい!」 あら? 二人とも、何を驚いているんだろうか? 慧音「何故……いるんだ?」 疾風「やだなあ、家に来いって言ったのは慧音さ――」 慧音「違う! 何故私達より先にここに来ているのかと聞いているんだ!」 え? だって俺だもん。 庵ちゃんを背負ってるからって速さで負ける事はないさ! 疾風「走るのは揺れるから却下。歩くのは遅いから却下。というわけで飛んできました、トップスピードで」 妹紅「倒置法か……」 慧音「何と言うか……疾風らしいな……」 まあ、俺だからね! 疾風「あ、慧音さん慧音さん」 慧音「なんだ?」 疾風「庵ちゃんは布団に寝かせておきましたよ」 慧音「おお、すまないな」 疾風「慧音さんの寝室らしきところに」 慧音「なっ!」 おお! 速い! で、なんで俺は肩を掴まれているの?
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