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疾風「すいませんでした……」
藍「生きていたなら……早く報せにくればいいだろう……ちょっとこい……」
疾風「え? あ、は――」
……え? 痛い……?
ぶたれた……?
藍「私がどれだけ心配したと思っているんだ! 言いたいことだけ勝手に言って、勝手にいなくなって!」
あれは仕方なかった……なんて言ってる場合じゃないよな……。
藍「速さのことばかりだけじゃなくて、もっと周りのことや後先を考えろ、この単細胞!」
返す言葉も無い……。
藍「お前は……本当に馬鹿だ……大馬鹿だ……」
疾風「本当にすいませんでした……」
情けないにも程があるよなあ……。
本当にどうしようもない奴だよな、俺。
橙(私は一体どうすれば……)
藍「今回ばかりは……謝ったって許されるものじゃないぞ……」
藍さん泣かせて、心配かけて、のこのこ帰ってきて……はぁ……駄目な奴だなあ、俺……。
藍「だから……約束しろ……もう、私の前から……いなくならない……とな……」
疾風「え……?」
藍「傍にいると……約束しろ……それなら……許す……」
それってまさか……。
藍「嫌か……?」
疾風「いえ! あの……えっと……その……約束……します!」
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