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疾風「それじゃあ、改めてよろしくお願いします!」
藍「あ、ああ! よろ、しく!」
なんだろう、このやり遂げた感は……。
……ん? 風……?
疾風「……そこだっ!」
藍「え……?」
うーん……思い違いだったか……。
確かに、あの茂みで何か動いたと思ったんだけどな……。
腕、どのタイミングで下ろそう……。
もう少し粘ろう!
疾風「どうした! 何故出てこない! そこにいるのは分かっているんだ!」
藍「え? な、何かいるのか?」
今更、後にはひけないんだよ!
頼む……何かいてくれ!
疾風「出てこないなら……蹴り潰す!」
?「……あややや。ばれてましたか……」
疾風「その声……射命丸さんか!」
よかった!
誰かいた……いなかったたらどうしようかと思ったよ……。
?「如何にも、清く正しい射命丸文(シャメイマル アヤ)です。いやあ、良いものを撮らせていただきました。それでは明日の朝刊、お楽しみに――」
疾風「ちょっと待とうか?」
文「無理ですね。私、急いでるんです」
疾風「また喰らいます? ゲイルスパーク」
文「……私、何か気に障ることでもしましたかね?」
なんて白々しいんだ……。
藍さんなんて、唖然としてるじゃないか。
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