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疾風「というわけで、ネガをこちらに引き渡して頂きたいのです。ネガさえ渡して頂ければ、射命丸さんはそちらへと引き渡します」
なんだろう、この口調むずむずする。
茸「……因みに、断ったら?」
疾風「カメラごと奪い取ります、最速で。もしくはカメラごと焼きます、ゲイルスパークで」
さて、この倒置法二連発にどう対処してくるかが見所だね!
茸「うーん……」
疾風「答えは決まりましたか?」
文「茸! 私は自力で逃げるから大丈夫! 疾風さんの思惑にのらないで!」
なんだか、俺が悪者みたいじゃないか!
ラディカルゲイルに変身している状態だったら、攻撃しているところだったな。
疾風「……だそうですが、どうします?」
茸「うん、ネガを渡すよ」
文「茸!?」
シンジラレナーイ! とでも言いたげな表情を浮かべる射命丸さん。
茸「なんだか事の発端は文みたいだしね」
文「そんな……」
茸「それに、俺にとってはネガなんかよりも文の方がずっと大事だからな!」
成る程、そういう関係か。
射命丸さんが赤面している。見ているこっちも照れる。
俺のことを新聞に載せるより先に、自分の事を書けばいいのに。
茸「というわけで、ネガは疾風に渡すが異論はないな?」
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