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文「え? あ、うん、茸がそう言うなら……」
茸「はい、決定!」
まだ少し顔が赤い射命丸さんに近づき、射命丸さんのカメラからネガを抜き取って俺に渡してくれる茸さん。
ふむ、なかなか話が分かる方だ。
茸「はい」
疾風「どうも。それじゃあ藍さん、射命丸さんをはなしてあげてください」
藍「ああ」
藍さんから解放された射命丸さんは、あっという間に茸さんの方へと移動していた。
俺からすればまだまだな速さだ。
茸「取引成立!」
疾風「ですね。本当に助かりました、ありがとうございます」
藍「私からも礼を言おう。ありがとう」
うん、茸さんは良い人だ。
対射命丸さんにおいて、最高の味方だ!
茸「礼には及ばない!」
疾風「成る程。俺は俺の正義をなしただけだ、ってことですね!」
茸「ああ、そういうことさ!」
ここにも一人、正義をなすものがいた!
素晴らしい! 素晴らしいぞ!
藍「疾風、随分と嬉しそうじゃないか」
疾風「ええ、とても! まあ、藍さんにオーケーを貰った時ほどじゃ――」
藍「だ、黙っていろ!」
……はっ!
意識が飛ぶかと思ったよ……。
流石に首チョップはきついですよ藍さん……しかも正面からって……下手したら死んじゃう……。
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