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茸「へえ……遅くすればどんな球も打てるし取れる、走るのを速くすれば簡単に弱い当たりでもランニングホームランに出来る。走攻守が揃った良い選手だ」
疾風「でしょう! ……って、違う! 俺は野球選手じゃない!」
茸(俺……?)
なんで? なんで不思議そうな顔するの? ねえなんで?
速いって誉められたのは嬉しいけど、野球選手になった覚えはない!
疾風「何かおかしいですか?」
茸「いや、今、俺って言わなかったかい?」
疾風「え? 本当ですか? 敬語で喋る時は、基本的には僕って言ってるんですが……」
茸「なんというか、男勝りだね」
男勝り……?
あれ? それって女性に使う形容じゃないの?
ひょっとして、俺また間違えられてる?
疾風「……茸さん、クイズです。僕は女でしょうか、それとも男でしょうか」
茸「女の子?」
シィィイット!
どこをどう見たら女の子なんだ!
折角一回お店に戻って、店にあんまり出れなくなることを伝えて、伊吹さんと戦った時のホーリー隊の制服に着替えてきたのに! 女将さんが直してくれたのに!
疾風「男です!」
茸「……え?」
文(まあ……茸の気持ちはよく分かる……)
藍(もっと、男らしさというものをだな……)
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