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疾風「……はい」
ここは、空気を読んで肯定しておこう。
藍「お前は、無理を無理だと思っていないから、いつも無茶ばかりする……」
疾風「俺は不可能を可能にする男ですから」
藍「その自信はどこから湧いてくるんだ……」
疾風「それは勿論マイハート!」
心の奥底から湧き上がる熱いこの思い!
ふるえるぞハート!
もえつきるほどヒート!
藍「この状態で叫ぶな……お前は本当に……はぁ……」
疾風「なんです?」
藍「いや、なんでもない。気にしないでくれ」
抱き締められちゃってる状態なのはちょっと恥ずかしいけど、顔が見えないから少し緩和されるよね。
橙(何故! 何故あの状況下で世間話!)
疾風「そうですか……」
藍さん、少し屈む感じの姿勢で俺をホールドしてらっしゃるけど、腰、痛くならないのかな?
冷静に考えたら、俺の頭のすぐ横には藍さんの頭があるんだよなあ……。
なんだか恥ずかしくなってきた。
藍「大体、お前は色々思慮が足りないんだ……いつも速さのことばかり……」
疾風「良い匂い……」
藍「は?」
姉貴とかもそうだったけど、何で女の人っていつも良い匂いがするんだろう……。
やっぱり、身嗜みの一環なのかな……。
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